社長ブログ

「 月別アーカイブ:2014年11月 」 一覧

固定概念は損しまっせ!

 

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最近、いろんな地方で初対面の方に

 

「ブログ、読んでますよ」 といわれ・・・

 

二言目には

 

「最近、止まってますよね?」 と言われます(汗)

 

今日は、所要まで30分 時間が空いたので、つらつらと思ったことを書こうと思います。

 

では本題・・・

 

人間という生き物は無意識のうちに

 

「○○は△△である」 というレッテルを貼って生きていきます。

 

 

しかし、それは、物事のほんの一部分でしか無い場合が多い・・・。

有名な例えが

『円錐は、横から見れば三角だけど、上から見れば丸』

 

というものです。

 

しかし、固定概念という眼で見てしまうと

「円錐は三角だ!」

というふうにしか見えません。

 

そして、タチの悪いことに・・・

 

一度、「○○は△△である」とインプットされてしまうと、
修正することが困難で、他の部分には目がいかなくなってしまいます。

 

こうしたレッテル・固定概念というものは、
それまでの自分の経験から体得したものだったり、
自身の価値観から来るのですが・・・

 

これら「固定概念」あるいは「既成の価値観」は、
物事を見るのに結構足かせになるんですよね・・・。

 

例えば 「セミナー」のような学習・・・

 

学習をするとき、そこに固定観念や思い込み・・・
先入観に囚われていると インプット効果が極端に低下します。

 

しかし人間は必ず「固定概念や思い込み」を持っています。

 

 

なぜなら、人は・・・

「自分の周囲の環境で起こっている慣例的な事象を、
自分なりの解釈で 標準化してしまう」

からです。

 

 

そして、多くの場合

 

 「○○は△△せねばならない」

「□□は××すべきである」

 

といった思考・思想を保有します。

 

 

これらの厄介なところは

 

『何の検証もせずに 思い込みを取り入れてしまう事』

 

にあります。

 

 

そして多くの場合・・・

それらは頑固に知識として永住しようとするのです。

 

 

検証もしないで真実性に欠ける固定観念を挟むと・・・

自分が何かを思考する際に、既にフィルタがかかってしまって、

新たな知識をインプットする際の障害となったり、

柔軟な思考が出来なくなります。

 

 

 

先日も、某 セミナーに参加された 初老の男性・・・
(どこかの中小企業の経営者のようですが)

この人がweb上で発信する日記を拝見すると、

「固定概念」の塊のような方で・・・

「自身の価値観以外は全否定」 という・・・

まさに柔軟性に欠ける 固定概念の権化のような方で (笑)

質問内容も 発言も・・・すべて ズレてました。

 

この方は 高学歴らしく・・・

プライドも相当 高い方のようです。

 

後日、 Webで公開されていた日記を 拝見すると

そのセミナーの講師の先生に対する批判を

2日にわたって書いておられました。

 

いちおう

「分析」⇒「判断」⇒「推理」⇒「結論」

といった(一見)論理的な思考で書かれていましたが、

 

内容にかなり 無理があるし、

そもそも・・・ズレてました(笑)

まぁ、これほど酷い人は滅多にいないにしても

「論理的思考が出来る能力があるのに、案外・・・損をしてしまっている方って多いのでは?」

と、自分自身を見つめ直し、他山の石 として 反面教師にする意味も含めて感じた次第です。

 

論理的な思考で有名なのは、

高校の教科書にも載っている

 

①演繹法

②帰納法

③弁証法

 

がありますね。

 

 ●演繹法

<観察事項をもとに結論を引き出す方法>

例)

 ・全ての人間は、いつか死ぬ。

・ソクラテスは人間だ。

・だから、ソクラテスはいつか死ぬ。

 

 ●帰納法

<多くの観察事項から類似の点をまとめ上げることで結論を引き出す方法>

 ・ソクラテスは、死んだ。

・ブラトーも死んだ。

・彼らは共に人間だ。

・だから、人間は全員いつか死ぬ。

 

 

先述の初老の経営者と マトモにお話した事がないので、

彼が演繹法の脳なのか、帰納法の脳なのか・・・は

まったく解りませんが・・・

 

実は 落とし穴があるのです。

 

というのは、「固定概念による偏った価値観」 によって、論理が飛躍しがちになってしまうのです。

 

例えば・・・

 

 

円錐は三角である。

広島で見た円錐は三角だった。

大阪で見た円錐は三角だった。

北海道で見た円錐も三角だった。

ワシの見た円錐は、やはり全て三角だった。

だから、円錐は三角なんじゃ!

 

となってしまうのです。

 

つまり、物事を知ろうとする際には、
どんな立派な論理的思考を持っていたとしても、
「固定概念」がすべて台無しにしてしまう
のです。

 

私は、哲学をちゃんと勉強した人間ではありませんが、

理系出身の私でも「ヘーゲルの弁証法」だけは鮮明に覚えています。

 

 

●弁証法

弁証法は、ある命題(テーゼ)に対して相反する命題(アンチテーゼ)を立てる、と言うところから始まります。

例えば・・・

 

「Aという手法はSEOに無効である」を「テーゼ」として立てます。

 

すると

 

「Aという手法はSEOに有効である」が「アンチテーゼ」となります。

 

ヘーゲルの弁証法では
この両方(テーゼ・アンチテーゼ)の命題を
否定せず肯定もせず、
お互いに引き立てあいながら、より高次の結果を求めます。

 

この行為を「アウフヘーベン」といい、得られた結果を「ジンテーゼ」と言います。

 

ご興味のある方は、こんな本がオススメです。

 

使える弁証法 ヘーゲルが分かればIT社会の未来が見える
/ 田坂広志 【単行本】

 

今回は、ちょっと脈絡のない文章になってしまいましたね。

 

早い話が・・・

 

「個体概念は 損ですよ」

 

という与太話です(笑)