楽天市場に出店して失敗する店の3つの共通点 【その3】
公開日:
:
最終更新日:2015/05/07
楽天の特性
最近、楽天市場に出店して1年以内に「撤退を考えている」というご相談を受けることが多くなりました。
楽天市場に出店して失敗する店の3つの共通点 【その2】 に引き続き、今回は その3です。
その3. 情報への対応が間違っている
~楽天市場に出店して失敗する店の3つの共通点~
①片手間で売れる訳がない
ネットショップに関して、「簡単」「全国に商品が売れる」「お金がかからない」など誤解を招く言葉で勧誘する人が いまだに存在しますが、これらを鵜呑みにしないで下さい。
実際にネットショップを運営すれば、手間もお金もかかります。
確かにネットショップは実店舗に比べれば開店費用は少なくて済みますし、運営に関する設備も小資金で可能です。
しかし、全く更新もされず、見た目も悪いようなネットショップで、お客様は商品を購入するでしょうか?
今から15年くらい前の、「ネットショップが少なかった時代」は、ライバルも少なく、それでも可能な時代でした。
しかし、現在はネットショップは過当競争の時代です。片手間で行えるほど甘くはありません。
②楽天市場に過度な期待をしすぎない
確かに楽天市場は日本最大のショッピングモールです。では、そこに どれだけの店が存在するでしょうか?
2015年4月1日時点で
店舗数・・・40,541店
商品数・・・92,533,142点
(楽天発表資料による)
そこに出店したとして、お客様に どうやって見つけてもらうのでしょうか?
③「広告」の本来の意味を知らないとダメ
こんな質問をよく頂戴します。
楽天って、広告を出さないと売れないんですよね?
これに対する回答って、実は無いのです。
確かに、広告を出さないと売れない・・・
でも、広告を出したからといって 売れるとは限らない・・・
これは楽天市場に限ったことではありません。
広告というのは「広く告げる」と書きます。昔は広く告げさえすれば売れた時代があったのです。
だから「周知して認知させる」というのが 広告の役割でした。ところが、今の時代は広げて告げるためのチャネルも多様化し、消費者側も なかなか買わなくなっています。
しかも、通常は 自分の商品を広告したい場合は、広告代理店に相談し、広告代理店が 自分の商品にあった 広告媒体を探して、TV用や新聞用などの広告を作ってくれます。
しかし、楽天市場は違います。
楽天市場の担当者が広告を勧めてきます。例えるならば、日本テレビの人が「こんな広告ありますよ」と勧めてくるようなものです。
これでは「当たるも八卦当たらぬも八卦」になっても仕方がない・・・
ならば、どうすれば良いか?
ご自身が「広告を買うプロ」にならないといけないのです。
★この記事のまとめ★
●ネットショップは甘くない!片手間で売れる筈がないことを認識しましょう
●楽天市場に過度な期待をしすぎないようにしましょう
●「広告」の本来の意味を知り、楽天市場の広告は自分で吟味する目を養いましょう
(前の記事) ≫ 楽天市場に出店して失敗する店の3つの共通点 【その2】
(次の記事) ≫ ホームページの製作費の税務処理について
【筆者】 日本唯一のネットショップの家庭教師 吉村正裕
関連記事
-
-
楽天市場に出店して失敗する店の3つの共通点 【その2】
最近、楽天市場に出店して1年以内に「撤退を考えている」というご相談を受けることが多くなりました。
-
-
楽天市場に出店して失敗する店の3つの共通点 【その1】
最近、楽天市場に出店して1年以内に「撤退を考えている」というご相談を受けることが多くなりました。